ロクセンチ

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2006年5月15日

どうもです

いやはやどうも。

ロクセンチの曲と歌とアコースティックギターをたんとうしてます、中原明彦と申します。

人呼んで「ナカヤン」であります。

人呼んで「ナカヤン」であります、と自分で言ってしまうことに抵抗を感じながらのニックネームリリースであります。

なんだかあらためて恥ずかしいです。

しかも恥ずかしさをおしてまでがんばるほどの個性的なニックネームでもありません。

なので日記始まっていきなりでなんですが、リニューアルオープン記念としまして、この際長年愛されたニックネーム「ナカヤン」をだいたんにも変更しようと思うのであります。

こんにちは新ニックネームなのであります。

案外さらりとしてるのね、であります。

それくらいが今風なのであります。

お初にお読みになる方にとってもこれで心機一転入りやすいと思われるのであります。

惜しい気もするけどここは気持ちを変えていくべきなのであります。

とはいえ、大事なのはその新ニックネーム。

なんでもいいってわけじゃありません。

通称は重要であります。

修好通商条約は重要ですが今は関係ありません。

バンドにはイメージというものがあります。

ロクセンチにもあるんです。

ニックネームとは、そのバンドのイメージにあわせて考えられるべき、今回なら「ロクセンチ」にあわせて考案すべきなのであります。

いいこと言った。

いまいいこと言った。

つまり僕はロクセンチの「五右衛門」さんでは全然ずばり駄目なのであります。

腐った世間を一刀両断しそうなイメージになってしまうのであります。

そしてさらにロクセンチの「DJ-AKHK」さんでもないのであります。

DJなのにアクホクとなんだか口の中熱そうだYO!なのであります。

わざわざ2つも例えた割にはいまいち中途半端でした。

閑話休題。

イメージに合ったニックネームが重要なのであります。

ミラージュに乗ったビックネームは重要というより、

庶民派の車に乗りつつブッキングが難しいといった意味合いが濃くなります。

せっかく話を戻したのに。

それはそうとイメージであります。

ロクセンチのイメージってどんなのでしょ。

このホームページがリニューアルされてからというもの、今日まで日記をお待たせしていたのでありまして、

その間ロクセンチのメンバーの素性はプロフィールの短い紹介文によってのみ分かる状態だったのであります。

普段はちょいちょい日記をサボるくせに、いざ日記書けぬとなると身体中の赤血球が日記のアップを求めるようになるのでありました。

しかしその副産物として、リニューアルしたホームページにはなんだか物言わぬ人たちだからこそ漂う繊細さや知的さが匂ってきていたのであります。

ロクセンチはロックでセンチメンタルだからロクセンチ。

繊細さや知的さはとても重要なトピックなのであります。

これは、いい。

しめしめ、これをうまく利用しない手はない。

つまり沈黙は金なのであります。

このたび日記やブログやコラムなどをスタートしましたが、だからといってこれまでのようにつらつらと長々しく意味のない日記を書くのはウマくないのであります。

しかし、ここまで我慢して読み進んでくれた方ならわかるように、元来僕は極度の人見知りのくせに、日記となると急にウキウキし始めるきらいがあるのであります。

これみっともない。

いい加減みっともない。

それはきっと「ナカヤン」という近所のお兄さん的ニックネームがそうさせていたような気がするのであります。

つまり僕は自分自身知らず知らずのうちに親しみやすい「ナカヤン」というキャラクターを演じていたのでありました。

僕はもっと菅原文太さんのようになりたい。

というより本当の僕はもっと菅原文太さんのはずだ。

はずじゃけん。

誠意って何かねじゃけん。

よってみなさんには今後僕中原明彦のことを「ブンタさん」と呼んでもらうことにしました。

慣れるまで大変ですが頑張ります。

あまりにすっきり決まったので気をよくしてスーパーに買い物に行き、みず菜や豚肉や食パンなどを買いました。

男は冷しゃぶじゃけん。

しかし、帰り道。

よくよく考えたらこれはマズイ。

万が一雑誌の対談で「男気対談!文太VSブンタ」なんて企画が組まれてしまったら、その時点で終わりだ。

菅原文太さんを前にして

「今日はよろしくじゃけん」

「………」

「あの、どうも」

「………」

「えー、あ、あのーぼくはほんとはですねあの、そもそも大学ん時は「ひこたん」なんつって呼ばれてたこともあるくらいのゆるゆる人間でありまして、あはえへへ」

「………」

「いあやあの」

「………」

凍えそうなほどの沈黙。

のち、眉間を厳しくしたまま席を立つ文太さん、おろおろした半泣きのブンタさん。

なんでこんなことになってしまったのだろうか。

そもそも僕はなんで「ブンタさん」なんてニックネームになったのだろうか?

あのころはよかった。

たっちゃんがいて宮田くんがいて。

おっとそれは戻りすぎた。

とにかく僕は「ブンタさん」なんて分不相応なニックネームにはもうこりごりだ。

かといって「ひこたん」は嫌だ。それは単純に嫌だ。

じゃあ僕はいったい何て呼ばれればいいんだ……。

暗くなる照明。

そのときどこからか清らかな声がニックネーム迷い人の耳に届いた。

エコー強めで。

「……リメンバ〜ナカヤン。」

「え?」

「……リメンバ〜ナカヤン。」

「リメンバーナカヤン、か……。」

……どうやら僕はひどく遠回りをしてしまったみたいだ。

しかし遠回りしたおかげでわかったことがある。

ぼくは……

ぼくはあくまで

いちナカヤン

なんだ……。

いいじゃないか。近所のお兄ちゃんみたいでいいじゃないか。

だいたい僕はそもそも近所のお兄さんそのものじゃないか。

ホームページがリニューアルするからって、CDが出るからって、僕は大切なものを見失うところだった。

昭和生まれの何が悪い。

それは誰も悪いと言ってない。

いこう。

生涯いち「ナカヤン」でいこう。

ということで大変お騒がせいたしました新ニックネーム問題、無事決着しました。

僕、中原明彦は人呼んで「ナカヤン」であります。

こんごともよろしくです。

なんだかもう冷しゃぶっていう気分でもなかった僕はもう一度スーパーに行き、今度はクリームシチューの材料を買って帰ったのでありました。

さらに追記すると実際に作り始めたら仕上げの牛乳を忘れていて、どうせ2,3日シチューなんだから美味しい方がいいと、なんと今日は3度もスーパーを往復するはめになったのでありました。

日記お休みしたぶん、しばらくはサボらず頑張ろうと思います。

明日は取材日です。

近所のお兄さんふうセンチメンタルでいこうと思います。

では、おやすみなさい。

投稿者 :ナカヤン |